新しい原理の扁平ブラウン管と, これを用いた薄形テレビ受信機を試作し, テレビ画像の表示実験を行なった. 螢光面は円筒状で, 水平偏向中心はその円筒面上にあり, 普通ののこぎり波の偏向で正しい水平偏向が行なわれる. 垂直偏向にも普通の駆動回路を用いるが, 画面ひずみをさけるため, 管外に簡単な磁界装置を使用する. 試作管は6形, 厚さ5cmで, 特別な偏向回路を必要とせず, 水平偏向電力の少ないことが特長となっている.