B, G, R各単色の3本の受像管を用いるカラーフィルム録画で, Kodak Ektachrome EF-7242 (type B) フィルムに対して, 実用的な各種螢光体を用い, 反転現像したフィルムの分光透過特性から, 原色に関する, 色再現と, 受像管-フィルム組合せについての感度を比較して, 最適の螢光体を求めた. その結果, B, G, Rのいずれにも硫化物系螢光体が良く, 赤色には約640nmにピーク波長をもつZnCdS : Ag, 青色にはhex.ZnS : Agと460nmより長波長をカットするダイクロイックミラーの組合せが適当であることがわかった. 緑色にも530-540nmにピーク波長をもったZnCdS : Agが適しているが, 再現色が悪く, フィルム自体の特性改善が望まれる.