分離輝度カラーカメラでは, 分離輝度信号と色チャネルから合成された輝度信号の相違から, 原理上, 色再現誤差が生じる.また輝度・色度チャネル間に, γ, レベルなどの違いがあると, さらに大きな色再現ひずみが起こる.彩度補正はこれらを解消し, 操作性を向上する方法である.Y混合回路は, 分離輝度方式の特徴を生かしつつ, 輝度信号のSN比を改善する方法であり, 通常2-3dB改善できる.両回路とも1968年10月のメキシコオリンピックで使用され, 好結果を得た.