蓄積モードを利用したSiの100×100撮像ICを設計, 試作し, その特性を調べた.フォトダイオードと2つのMOSTからなる絵素をマトリックス状に構成したデバイスが, 水平および垂直の2つの走査パルスで順次切換えられて映像信号を発生する.この論文では (1) MOSTとフォトダイオードの組合せよりなる絵素の蓄積モードの解析, (2) 走査パルスの印加に伴って出力側に発生するスパイク電流の減少, (3) 以上の考察から設計, 試作された10,000絵素のデバイスが60Hzのフレーム周波数で感光面上約1~101xのイメージを残像なしに撮像できる特性, などの点を中心に検討する.