音声多重テレビ受像機の副チャネルバズビートの発生機構を明らかにし, 理論式を導き, 受像機各部分の特性のバズビートへの影響を定量的に定めた.一方, 音質評価から求められた許容限界から考えて, それぞれかなりの特性改善を要することを指摘した.次に上記解析結果を基にして, 最も重要なビデオ検波・増幅回路でのバズビート発生レベルを10dB改善することにより, 大幅な音質改善をはかるとともに, 理論の正しさを示した.