低速走査精細画像をハードコピーの形で受信する場合について検討する.まず可能な案について利害得失を論じ, 次にその中で有望と考えられるテレビ電話機の撮像管をファクシミリの送信に共用する方式に関し, 実験装置の構成と特性の測定結果を述べる.1インチビジコンを用いた実験装置の低速走査時 (水平走査周波数=500Hz, 走査線数=1024本) の特性は, 限界解像度=700TV本, SNR=20~30dB, 走査ひずみ=±3%, 階調=7~8段階であり, SNRを改善する必要がある.