カラーテレビ伝送機器に対するシステム設計手法 (システムアプローチ) を確立した.これを放送システムのIC化の問題に適用しその有用性を示す.この手法は, 与えられたシステムを階層構造をなすサブシステムに分割したのち, システムの規格をサブシステムに割当てる規格の配分とその最適化, 配分された規格の実現性, 実現したシステムの評価法を明らかにした.この中でシステムの規格を満足する確率にもとついて“個々のサブシステムの規格を減算する方法 (減算係数を用いた最適配分)”および定められた送信画質の満足される確率を変えないで“サブシステムの規格をひずみの問で互いに交換する方法 (ひずみの交換)”を述べる.