Babinetの原理に基づいた新しい画像の反転方式について提案し, 解析を行なった.この画像反転方式は位相空間フィルターによるフィルタリング処理と, コヒーレント光の干渉を利用した光学的差演算によるもので, フィルムに記録された陰画像からリアルタイムで陽画像を再生しうるものである.ここでは, この反転機構を示すとともに, この反転方式により再生された陽画像の被写体分布に対するひずみについて解析した.また, 実際に位相空闇フィルターを作製し, 反転実験を行ない, 比較的良好な反転像を得た.