テレビ画像の膚色再現の好ましさの定量化を試みた.2つの試験画像を用い, それぞれについて約45種類の膚色を呈示して, 約85人の被験者に, 7段階の評価語で膚色の好ましさを評定させ, 系列範ちゅう法によって, 各評価語の表わす好ましさの心理的尺度を求め, この尺度によって, 呈示色の評価を数値化した.結果から推察すると, 好ましい膚色の範囲はかなり狭く, とくに色相の変化に対して好みの範囲が狭い.