テレビ技術に関する文献が僅少なので, 10年以上も前に遡った点から現在までを最近と考えて, 照明の動向を探る.ライティングの意義とその目的を, 必要照度, ラチチュード, 色再現性, 感情表現, 時間差表現の5目的に分け, これらの目的に基づいたテレビ照明設備と動向, 考え方を, 概要, 設備電力, 懸架装置, 調光設備, 照明器具, 照明電球について述べたあと, 最近の照明技法に触れている.最後に, テレビ照明におけるコンピューターの利用について, 各国の実状と放送センターの2スタジオとホールの利用について紹介している.