撮像管の走査ビーム量を被写体の明るさに応じて制御する方法は, 撮像管の光量範囲を広げるうえで効果がある.その方法のひとつに, 信号成分を撮像管のビーム制御電極に帰還させる方式があるが, これには原因不明の発振現象が付随していた.本論文はその発振原因を究明するとともに, 回路が正常に動作するための安定条件を示す.さらに撮像管のターゲット面からの戻りビーム成分を帰還させる新しいビーム量制御方式についても述べる.