VHFチューナーの混変調はトランジスタの gm 特性の非直線性により発生するが, 混変調を減少させる設計法は確立されていない.われわれは入力増幅回路の負荷抵抗が混変調を減少させる重要な要因であることを指摘し, 混変調を減少させるための最適負荷抵抗を決定する方法を提案した.また, AGC電圧の変化による同調周波数のずれの少ない回路, 不要信号波の第2高調波を少なくする入力回路の構成法を提案した.今回提案した方法によりVHFトランジスタチューナーの混変調を約10dB改善した.