テレビのゴースト対策にはその発生源の同定が必要である.先に発表したゴーストの複素振幅測定を移動しながら行うと, 走査軸にはゴースト源の空間分布を反映した1次元ホログラム, 時間軸には距離情報を持った2次元データが得られる.これを波面再生すれば走査母と同等のアンテナに等しい優れた方位分解能が得られる.再生は計算機によるディジタル処理で行い, さらに画像処理と組合せてゴースト源分布の地図画像化に成功した.