観測装置を気球で高層にあげて天文観測する際, ファインダーとしてテレビカメラが活用されている.筆者らは, 気球搭載望遠鏡で太陽面微細構造を観測する際, 撮像蓄積管による狭帯域テレビカメラをファインダーに使用し, 視野の選択と画像信号による焦点合わせをおこなった.また, 気球の形状変化の実時間観測をおこない, 気球の設計資料を得るなどに応用した.この報告を中心に, 気球天文学へのテレビカメラの応用例を紹介し, 今後の応用面と問題点を述べた.