本論文では, 多重反射波の強度, 位相および到来方向を測定する手法として, 円形走査に基づく2アンテナ法を提案する. この手法は, 円周上での2次元的な複素振幅分布を測定し, 計算機処理によって多重反射波を分離推定しようとするものである. 本論文では, その基本原理を示し, また高速フーリエ変換を用いた計算アルゴリズムを明らかにした.