CCIR勧告の放送用ディジタルテレビ信号を30Mb/s以下の伝送速度で伝送するための新しい高能率符号化技術として, 動き補償フレーム問・フィールド間・フィールド内適応予測符号化方式を提案し, その基本特性を明らかにする.次に, この検討に基づき試作した符号化実験装置と同装置を用いて行った符号化実験結果を述べる.符号化画質の主観評価実験により, 30Mb/sで4.9, 15Mb/sで4.6の高い評価値が本方式により得られた.さらに, 4相PSK変調方式による伝送路誤りの影響を調べたところ, BCH (255,239) 二重誤り訂正符号を用いることにより, 現用の衛星回線での通常状態では, 本方式における伝送路誤りの画質劣化は完全に無視できることを明らかした.