ディジタルテレビのコンポーネント符号化の低レベルファミリーについて検討を行った.検討は各方式のキャリア配置, 伝送可能領域, 画質劣化要因について3次元周波数空間で解析し, 静止画像について比較評価実験を行い, さらに2 : 1 : 1FO (Field-Offset) 方式については動画像による評価実験も行った.画質評価の結果, 前置・補間フィルタによる画質の差が大きく, 実用的なハードウェアの規模を考慮すると最適なフィルタの特性が決まること, 静止画像においては2 : 1 : 1FO方式が最も良い画質を得ること, 動画像に対しても2 : 1 : 1FO方式は一般的な被写体の動きに対してEFP (Electronic Field Production) の画質レベルを満足することが明らかになった.