振れ構造をもつネマティック (Twisted Nematic : TN) 液晶セルの電圧無印加時における偏光解析を行った.これまで不明であった入射直線偏光が液晶セル内部を通過していくときの偏光推移状態と液晶セルを通過した後での出射偏光推移状態とを検討し, これらの特性をボアンカレ球に示して明らかにした.さらに, 液晶の複屈折率と光の波長が決まれば, ある出射偏光推移状態に対応する理論的セル厚が計算できることを明らかにした.