あらまし不可視情報を可視化する画像化技術の方法としてイメージ管がある.光電面, 電子レンズ, 増倍部, 蛍光面で構成されるイメージ管において, 電子レンズはイメージ管の性能を決定する重要な要素である.3種類の異なる電極構成からなる静電集束型マイクロチャンネルプレート内蔵イメージ管に対しコンピュータシミュレーションにより検討し, それに基づく試作実験により, それぞれの最適設計条件と, 3種のイメージ管の相対的優劣を明らかにした.湾曲したガラス入力窓を持つ構造では, 光学レンズの結像面と光電面が周辺で一致せずぼけた入力像となり周辺解像度が低下する.入力窓に繊維光学板 (F.O.) を用いた構造では, 結像面と光電面が一致したことと等価になり高性能となる.またF.O.の使用できない紫外領域では, 平板の入力窓で平板光電面に近接メッシュを用いた構造の電子レンズにより, F.O.を用いたイメージ管と同等の性能が得られた.