カメラヘッドと信号処理部を分離したビデオカメラで, カメラヘッド部の直径が16.5mm, 長さが45mm, 重さが18gの超小型CCDカラーカメラを開発した.このカメラヘッドは, 超小型撮像レンズおよび, 光学ローパスフイルタ, 赤外線カットフィルタ, 低インピーダンス化駆動回路などを集積化する高密度実装技術の開発, 遠隔駆動時に色分離が確実に行える周波数インタリーブ方式の色信号処理回路と色フィルタアレイを持つ固体撮像デバイスの採用などにより実現した.カメラヘッド部と信号処理部は, 新開発の同軸ケーブル並の低容量シールド線を使用して直経4mm, 長さ2mの専用ケーブルで接続することができた.超小型撮像レンズは明るさ F =1.6, 焦点距離 f =7.5mm, 画角は対角で±28°である.このカメラで, 水平解像度250TV本, 最低被写体照度15 lxの性能を得た.また, 小型ながら通常のカメラと同等の信頼性を確保できた.このカメラは, 新概念のカメラシステムを構築できるものと期待される.