高精細度テレビカメラの固体化を指向した超高解像度CCDイメージセンサを開発した.有効画素数は, 水平1280×垂直970であり, 水平・垂直方向ともにテレビ標準方式の約2倍の解像力を有する.本センサは, インタライン方式であり, 縦形オーバフロードレイン構造を用いてブルーミングを抑制している.また, 水平CCDレジスタ部には, デュアルチャンネル読出し構造を採用して, レジスタ1本当たりの駆動周波数を半減させ, 転送効率の劣化に起因する解像度の低下を防止している.さらに, 出力アンプにはデプレッション型MOSFETを導入して, 広帯域化と低雑音化をはかっている.本センサの水平・垂直解像度は共に960TV本, 標準撮像条件 (2000lx, F 8) における S/N は48dBであり, 文書画像読取装置や電子スチルカメラなど, 新しい分野に応用するのに充分な特性が得られた.