赤・緑・青色ストライプフィルタ方式を用いた1/2インチ492 (V) ×792 (H) 画素インタライン転送型CCDを再生画像上の水平方向にフレーム周期で振動することによって, 水平方向において各色画素ピッチの1/2に空間サンプリング点が得られるようにしたカラーシンクロビジョンCCDを試作した.このデバイスでは, CCDをすべり積層型圧電アクチュエータで振動させ, 制御性良く空間サンプリング点の移動を行った.また, 水平CCDレジスタは3線化して, 赤・緑・青色信号を独立に読出すようにした.このカラーシンクロビジョンCCDを用いて単板カラーカメラを試作して撮像特性を確認した結果, 赤・緑・青色ストライプ配列が各色とも市松状に変換されることにより, 空間ローパスフィルタなしでモアレを抑圧することができた.そして, 色信号, 輝度信号とも水平限界解像度を350TV本に向上できた.