隠面, 隠線消去アルゴリズムにおける優先法の特徴は, 優先順位が定まれば, スクリーン上で, その順位に従い重ね書きを行うことで実行できる点である.しかし, ループなどの存在のため, すべての物体間に優先順位を付与することは困難である.本論文では, 任意に選ぼれた2物体間に対して優先順位が定まれば, アンダーペイントを積極的に利用することにより高速処理が可能な, 複数物体に対する隠面消去を施す新しいアルゴリズムを示す.本方式は, 画像間の積和・論理演算が高速に行えるシステムにおいて特に有効な隠面消去アルゴリズムとなっている.