ディスプレイの画質の向上に関する研究は, これまでに世界中のメーカや科学技術者によって行われて来たし, 現在もなお続けられている.また, ISOやANSI/HFSなどの標準化の分野においても, これまでに多くの研究がなされて来た.本論文は画質に関して重要な問題, すなわち画質の定量評価を取り上げる.まず, 現在行われている主な評価法をレビューし, いくつかの研究機関が最近に行ったそれらの相互比較の結果を提示する.また, 非ガウス分布をしたビームスポットの新しい関数表現について述べ, さらに将来の研究動向についても触れる.