仮想環境下のコミュニケーションにおいて心理学的なパーソナルスペースと指示語「これ」, 「それ」の無意識な使い分けとの関連性から, 指示語が指差しポインティングに与える影響を指示者と被験者の対面環境で検討した.目標物の指差しの際に, 指示者が語「これ」を使うと被験者は指示者側へ目標位置を誤る割合が増加し, 語「それ」を使う場合には被験者側へ誤りが増加する仮説を立て, 心理実験により検証した.