創造活動のためのアイデアを生み出すには,様々な観点に基づき,情報に解釈を与えることが重要である.情報視覚化を目的とした従来のインタフェースは,情報のある1つの状態を表示するものが大半であり,その変化の過程を表示するものは少なかった.このため従来システムを用いては,情報の違いに気付くことや情報の違いに対して解釈を与えることが難しい.そこで情報を人間の嗜好に限定し,嗜好の違いに気付かせ,その解釈を支援するアニメーションインタフェースを提案する.提案インタフェースでは,初めにユーザがキーワードを好むものと好まないもので分けて配置し,自らの嗜好を表現する.続いて,ユーザは他のユーザとの嗜好の違いを,アニメーションを用いて認識する.最後に,ユーザは自分と他人の嗜好の違いに対して解釈を与える.実験結果から,提案システムを用いると嗜好の違いの解釈がしやすくなることを確認した.