本論文では,同音異義語の使用頻度に加えて,因果関係の成立しやすさを構造に含むなぞなぞを対象とし,そのなぞなぞ生成システムの構築を目指す.提案システムは生成部と2つのデータベースから成っている.1つ目の動詞データベースは,動詞とその使用頻度,格関係の情報をもつ.2つ目の因果関係データベースは,動詞が表す事象間の因果関係とその成立しやすさの情報をもつ.生成部は,動詞および因果関係データベースから言葉を参照することで,人が作るようなおもしろいなぞなぞを生成し,なぞなぞとその答え,解説文を提示する.本論文ではまた,提案システムからおもしろいなぞなぞが生成されるかどうかを検証するための被験者実験についても述べる.