焼きなまし法,局所探索法および大洪水法を組み合わせたハイブリッドアルゴリズムを大学時間割問題に適用した実験結果を報告する.このハイブリッドアルゴリズムでは,ソフト制約の一部を満足させながら時間割の実行可能解を焼きなまし法と局所探索法で求め,ソフト制約については大洪水法を適用して局所解からの脱出のために複数のパラメータを導入する方法を提案した.ベンチマークとして提供されている大学時間割問題について得られた実験結果を他の報告例と比較すると,提案した方法ではこれまでの報告例よりもソフト制約の違反数を低減できることが確認された.