ハイドロールの接触還元の基礎的条件を検討するため,市販ハイドロール3点を用い,pH,触媒量を変えて反応の難易を調べた。(1)pHを種々変えて反応を行なった結果,ブドウ糖の場合と同様,酸性側からアルカリ側に移るにしたがって反応は早く終了する。しかし,あるpH値以上のアルカリ性になると触媒量を増加しても反応速度は変わらなくなる。(2)残糖値,特に直糖はアルカリ性で反応させたものは低く、酸性側に移るにしたがって増加する傾向を認めた.(3)反応液の着色度,濁度は水素添加の結果,著しく向上することを認めた。