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  • 标题:粉末葡萄糖を混入せる車糖の品質に関する二、三の知見 (その1)吸湿性について
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  • 作者:渡辺 長男 ; 長谷 幸 ; 小沢 百合子
  • 期刊名称:Journal of Applied Glycoscience
  • 印刷版ISSN:1344-7882
  • 电子版ISSN:1880-7291
  • 出版年度:1956
  • 卷号:4
  • 期号:2
  • 页码:82-87
  • DOI:10.5458/jag1953.4.82
  • 出版社:The Japanese Society of Applied Glycoscience
  • 摘要:

    食品加工原料としての観点から,粉末葡萄糖を混入した車糖の品質を検討した。 まずこの混合糖が流通過程及び貯蔵中に於て,対照のものに比し変質し易いか否かにつき,変質現象の第一段階の吸湿性をみるため,等温等湿密閉室に於ける場合と,実際により近い倉庫貯蔵の場合の吸湿量を測定した結果,次の如き知見を得た。(1)粉末葡萄糖は,車糖の精製中白糖及び精製三温糖よりも着色度少いため,これら混合繕はその対照の車糖よりも肉眼的に白く,その溶液の色価は小となる。然し混合が完全に行われないと,固相に班点状の色相ムラを生じ易い。(2)粉末葡萄糖は水分が11%内外あるので,混合糖はその混入割合と共に水分含量が増大する。(3)従つて混合糖の外観は,5%混入の場合は対照のものと肉眼的に殆んど大差ないが,10%及び20%混入のものは,車糖の結晶が小集塊状を呈する。(4)等温等湿密閉室に於ける吸湿量は,吸湿前の水分量よりも,還元糖量と同様に著しく増大する。そして混合糖の還元糖量は,粉末葡萄糖の混入割合に伴つて増大する。各車糖とも粉末葡萄糖10%及び20%混入したものは,5~12日目で11%以上の水分量を含み液化した。液化速度は粉末葡萄糖の混入割合の大なる程早く,又液化時の水分量は三温,中白,上白の順に多かつた。(5)倉庫貯蔵に於ける吸湿は,庫内平均温度24~30℃,庫内平均湿度60~82%の7月13日~8月31日の間,10日目毎に水分を測定した結果,各試験区とも40日目頃迄は吸湿せず,却つて水分減少を示したが,50日目頃より僅かながら水分増加の傾向を示した。(6)上記期間中10日目毎に測定した還元糖量は水分量と同様40日目頃迄,大して増減を示さなかつたが,50日目頃より漸次増大の傾向を示した。(7)以上の結果を綜合すると,粉末葡萄糖を混入した車糖は,本質的にはその混入割合が増すと共に吸湿性も増し・水分含量が11~ 13%に達するともはや結晶形で水分が保持出来なくなり,遂に相の転換を起し,液化してシラップ状となる。 然しながら実際の流通過程に於ける場合の如く,五重のクラフト紙袋に充填し,ミシン掛包装した正袋ならば・1~2ヵ月の倉庫貯蔵では, 対照の車糖と殆んど変りない吸湿性のものと推察される。

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