糸状菌糖化酵素による高澱粉濃度における澱粉糖化の最適条件を検討した。 1)澱粉の溶液化はできるだけ分解を進めない方がグルコース生成率ののびがよい。 2)細菌アミラーゼによる澱粉の液化は澱粉1g当り,15DUNの酵素量で92゜~95℃ で高温液化法により行うのがよい。 3)澱粉の濃度は全糖分,27~54%の範囲ではグルコース生成ののびに影響がない。 4)糸状菌糖化酵素の作用はpH3.5~4.5の範囲が大差なく作用温度は60℃ 附近が最適である。 5)細菌アミラーゼ糸状菌糖化酵素により加水分解率93%,グルコース生成率88%の糖化液が得られた。