内面を掻き取りながら回転する攪拌羽根を有する円筒型熱交換機(オンレーター)と攪拌付円筒型加熱機およびパイプ型加熱機よりなる連続糖化装置を用い,ブドウ糖製造を目的としてシュウ酸による甘藷澱粉の糖化試験を行った。酸濃度,反応温度,反応時間,澱粉濃度の各条件を組合せて糖化を行い,糖化率,HMF,着色度について反応曲線を求め,最高糖化率を測定した。最高糖化条件としては,シュウ酸濃度0.06N,反応温度160℃,反応時間17分で,Be12の澱粉濃度において最高糖化率は93.8%であった。また一般に高温,短時間の分解の方が低温長時問の分解よりも最高糖化率の値が高く,比較的着色の少い糖化液が得られるようである。