ブタ膵臓α-アミラーゼ[EC 3.2.1.1](以下PPAと略す)の結晶標品から,TSK-Gel DEAF-Toyopearl®6505のクロマトグラフィーで二つの活性画分(PPA IとII)を電気泳動的に均一になるまで精製した.PPA IとIIの等電点は6.5と6.1と測定された.50mMより高い濃度のCl-はPPA II よりPPA Iを著しく活性化した.PPA IとII の至適pHと至適温度,金属イオン・タンパク質修飾剤・放線菌由来のアミラーゼインヒビターによるPPA IとII の阻害の程度およびアミラーゼインヒビターに対するKi値は,それぞれ,PPA IとII でほとんど同じであった.