食事調査や献立の栄養計算に必要な食品を, 調理用素材の面から分類して, 食品コード表 (HMコード表) を試作した.食品は四訂日本食品標準成分表を基礎にしているが, 出現頻度を考慮して選択, 追加, 配列した.表は以下のような特徴をもっている. 1) 表裏1枚の見やすい表である. 2) 食品は4けたの数字 (コード) で表され, 上2けたは食品の小分類番号になっており, 下2けた00番は細かい食品名が不明な場合などに, 代表食品として使えるようになっている. 3) 表中の食品名はできるだけ身近な名称にし, 一般的な市販調理食品や外食も加え, 索引を設けて捜しやすいようになっている. 3,728名の食事調査結果から, HMコード表は食品の出現頻度をよく反映していること, 19,775品の料理をチェックすることにより, メニュー管理に必要な調理素材もカバーしうることが確かめられた. HMコード表を使用することにより, 食品のコード化に要する時間が短縮され, 精度も高くなった.