着用中に生じる袖肘部の着じわを減じるために, パターン上の因子および着用条件を検討した.結果は次のとおりである. 1) 袖山の高さは高いほうが着じわを多く発生する. 2) 着じわは着用時間, 温度の影響を受け, 時間が短く温度の低いほうが発生しにくい. 今後, 着じわを減じるパターン上の因子および着用条件をさらに検討し, 着じわの少ないパターンの改良を行いたい.また, 今回試みに測定したしわ曲線の長さは, 着じわを評価できるものと考えられるので, さらに物理的測定値についても検討を重ねるつもりである.