1) 水を600Wの電子レンシて加熱すると, 水の量が極端に少なくない限りは蒸発速度は約109/分である.その蒸発速度は容器の直径のいかんによらす8mmの水の高さて周期的に変動し, 2,450MHzのマイクロ波の水中ての定在波の波長8mmと一致し, 水中ての定在波の存在が示された. 2) 0~40%濃度のでんぷんを電子レンシて加熱したとき, 水分の蒸発速度はてんぷん濃度にほとんどよらずに10~129/分と非常に速い.これに対し通常加熱ては加熱時間の経過とともに表面に水分の少ない膜が形成され, 水分の蒸発が妨げられる.でんぷん濃度が高いほど水分蒸発速度は明らかに遅い. 3) 電子レンン加熱と通常加熱したてんぷん-水系試料の硬さは, 含水量が同じところて比較する限りはほとんど差はなかった.老化による硬化にも顕著な差はなかった.