固定化微生物を用いるD-ソルビトールからL-ソルボースへの酸化に関する基礎的条件について検討し, 以下の結果を得た. 1) D-ソルビトールからL-ソルボースへの微生物変換を行う菌株のスクリーニングを行い G. suboxydans var.α IFO 2354菌を最適菌として選択した. 2) 上記の菌の対数増殖期後期の休止菌体をアルギン酸カルシウムゲルで包括固定化することにより, 酸化活性の安定性が増大した. 3) 本固定化菌体によるD-ソルビトールからL-ソルボースの生産は15回の繰り返し反応 (300時間) を通じて安定であり, 少量の窒素源を添加することにより固定化菌の賦活化をはかることが可能であった.