主婦たちが白米を摂取しているときと, 2割の大麦を3週間混食した場合とについて, 暗調応および尿中VB6分解物, PAおよび17-OHCSを測定した. その結果, 大麦混食をすると白米食のときに比べ暗調応が改善され, 尿中VB6分解物の排泄は, 白米を大麦におきかえたためVB6の摂取量は減ったのにかえって増した. また大麦のPA含量も白米より少ないのに, 尿中PAは大麦混食のほうが増した.大麦混食により17-OHCSが減少したが, これはビタミンの供給が増したためストレスが軽減したのであろう. 白米に大麦を混食することは白米食の栄養改善に効果があるものと考えられる.