1) 名古屋種の鶏卵は淡褐色でやや小さく, おおむねM~SM規格に相当し, 同日齢の白色レグ永ンの卵と比較すれば卵殻比率がやや高く, 卵白比率は低い傾向を示した. 2) 卵黄T-Chol は同一条件で飼育したWL, SH より低く, 名古屋種の卵1個あたりのT-Chol は白色レグホンの68%にすぎなかったが, 肝組織のT-Chol, TG, PL, 総脂質はブロイラーと名古屋種間に有意差を認めなかった. 3) 名古屋種の肉質部は市販ブロイラーより脂肪が少なく嗜好テストの結果, ささ身は名古屋種のほうが好評であった. 4) 血清肪質は高脂肪食を1週間投与した出荷直前のブロイラーがT-Chol, TG, pre β-Lp, β-Lp いずれも名古屋種より高く ( p <0.01), HDL-Cとα-Lp は名古屋種のほうが高値 ( p <0.01) を示した.