沸騰継続時間, 浸水時間の異なる3%煮干しだし汁を調製し官能検査を行った結果, 沸騰継続時間10~30分あるいは浸水時間2時間で嗜好性の高いだし汁が得られることが明らかになった.全エキス分, 含N化合物, 有機酸のだし汁中への溶出は, 沸騰継続時間30~60分, 浸水時間2時間まで増加し, その後一定となり, この結果は官能検査の結果とよく一致した.だし汁中の食塩量は沸騰継続時間, 浸水時間によらずほぼ一定であった.