専門家を対象に実施した「食生活の長期展望に関するアンケート調査」結果を補完する目的で, 女子大生を対象に同じアンケート調査を実施した。結果を専門家調査と比較することにより以下の知見を得た。 (1) 専門家の予測と女子大生の予測の間には, かなりの差を指摘することができた.しかし専門家調査でのまとめがおおむね当てはまる程度のもので, 本質的な違いではなかった. (2) 専門家に比べると, 女子大生のほうが米の消費の減少や洋風化傾向を小さく予測していた. (3) 女子大生も簡便化傾向を強く予測していたが, とくに持ち帰り弁当や調理ずみの食品の増加を強く予測していた. (4) 女子大生を対象とした結果は, 専門家調査を補完する資料として役に立つことが確認された。