ラット骨格筋のカルシウム依存性プロテアーゼ (CAF) の, カルシウム感受性に対する絶食の影響について調べた.コントロール群と絶食1日群においては, CAF活性はカルシウムが1mM以下ではほとんど発現されないのに対し, 絶食2日以上の群では, カルシウムが1mM以下でも強く活性化された.この結果から, 絶食によってCAFのカルシウム要求性が高カルシウム要求型から低カルシウム要求型へ生体内で変化するか, または, 特異的に誘導される可能性が示唆された.同時に低カルシウム要求性CAFが生体内での活性型であることが予想された.