テンペ中にはトリプシン阻害活性が残存しているとの疑義があるので, テンペ製造中の残存トリプシン阻害活性の変化について調べた.使用した生大豆は1gあたり47ユニットものトリプシン阻害活性を有していたが, 発酵の過程でほぼ完全にその活性は消失した.したがって, テンペ中のトリプシン阻害活性は無視してもよいことがはじめて明らかとなった.