小・中・高等学校の家庭科の献立指導において, バランスのとれた食事を整えることができるようになることをめざして, 一貫した指導を行う必要性から, 六つの基礎食品に対応した「六つの食品群別摂取量のめやす」を算出した. 「六つの食品群別摂取量のめやす」は, 1日に摂取すべき食品群の種類と概量を, 6歳から80歳までの年齢別, 性別, さらに13~15歳については体位別に示した. この「六つの食品群別摂取量のめやす」が栄養的に適切なものであるかどうかについて検証するため, これをもとに13~15歳の男女にそれぞれ該当する献立案を作成し, 摂取栄養素量を算出して検討した.その結果, いずれの栄養素についてもほぼバランスよく摂取でき, また地域, 季節による摂取栄養素量の片寄りも認められないことが確かめられた.今後, 家庭科の授業で使用できる教材, 指導法を具体的に工夫して, 普及させることが望まれる.