新水流洗濯機4機種を用いて, アクリル毛布をメーカーの指示する方法にもとづき洗浄したさいの, 本洗い・すすぎ後の全残浴を回収して, HPLCにより残浴中の工ASを定量し, LAS回収率を求め, すすぎ水量とあわせてすすぎ効果を比較した. また, 被洗物として用いるアクリル毛布の界面活性剤LASのすすぎ性を調べるため, モデル洗浄により綿布・羊毛布・アクリル布・羊毛毛布・アクリル毛布等の試料布を洗浄して, LASの吸着性・脱離量・回収率を求め, これらの結果とあわせて検討した. 結果は次のように要約される. (1) モデル洗浄系での各種繊維布のすすぎ性 LASは羊毛繊維 (平織布・毛布とも) での吸着量が多く, これに対して綿・アクリル繊維への吸着量は少ない.また, アクリル・綿繊維はLAS回収率が高く, すすぎ効果がかなり良い. (2) 洗濯機洗濯におけるアクリル毛布のすすぎ性 毛布のように大物を洗浄する場合のすすぎ効果は, 各社が改良した水流の影響以上に本洗い後のすすぎ方式の影響が大きい.さらに洗濯ネット使用の有無の影響が大きいことが明らかとなった. 洗浄効果・すすぎ効果ともに, 風合いなどの性能保持および操作性などを総合して良い効果をあげるためには, さらに洗浄行程中の脱水について, また使用する洗濯ネットの形・大きさ・メッシュの粗さ, 洗濯ネットへの毛布の入れ方, などについて検討をする必要があると思われる.