スピルリナ粉末をクッキー, ホットケーキ, ババロアに添加し, その嗜好性を二点嗜好試験法変法および嗜好意欲尺度法により評価した. 1) クッキーにスピルリナ粉末を小麦粉の1%添加した場合, 総合的な好ましさにおいて無添加のものと差はみられなかったが, 2%添加すると0.1%の危険率で劣っていた.しかし嗜好意欲尺度評価の結果, どちらも食品として受け入れられるものであった. 2) ホットケーキにスピルリナ粉末を小麦粉の2%添加した場合, 総合的な好ましさにおいて無添加のものと差はみられず, 嗜好意欲尺度の評価も半数以上が「好きだからときどき食べたい」以上の評価で, スピルリナ添加試料のうちで最もよく, 嗜好性の高いものであった.3%添加した場合, 総合的な好ましさにおいて0.1%の危険率で劣っていたが, 食品として受け入れられるものであった. 3) ババロアにスピルリナ粉末を添加した場合, 添加量が少なくても無添加のものと総合的な好ましさにおいて差がみられた.嗜好意欲尺度の評価もクッキーおよびホットケーキに比べ劣っていたが, 評価には個人差が大きかった.