特定用途米の関東154号, ホシユタカ, 通常米のコシヒカリを “ピラフ” とした場合の調理特性に関して以下の結論を得た. (1) 米は妙め時間が長くなると重量が減少したが, 品種間に差はなかった.妙めた米粒の硬さは関東154号が最も軟らかく, また, 妙め時間が長いほど米粒は硬くなった. (2) 妙め操作により関東154号は米粒が砕けやすく, ホシユタカは米粒が砕けにくかった. (3) ピラフにするとホシユタカは最も硬く, 付着性がなかった.コシヒカリと関東154号の硬さ, 付着性にはほとんど差がなかった. (4) 官能検査の結果, ピラフとして関東154号が好まれる傾向にあった.ホシユタカの評価は分散し, 特に好むグループと好まないグループにわかれた.