衣服における代表的な図柄としてストライプ柄をとりあげ, その方向と幅が外形的体型の視覚評価に対してどのような影響をおよぼすかを明らかにするため1/2着衣人台モデルを標準刺激として用い, 主観的等価点を測定するため比較刺激装置を開発し実験を行った.結果は以下のとおりである. 1) 今回試作した可動式パネルは, 1/2人台モデルを標準刺激とした場合の比較刺激として適当なものであると考えられる. 2) 無地の衣服の場合, 白色に比べ黒色の方がより小さく知覚された. 3) ストライプ柄においてその方向は, 視覚的な高さよりも, むしろ幅に対して影響を与える. 4) ストライプ柄の場合, たてストライプの方がよこストライプに比べより細く, またより小さく知覚される傾向にある.またストライプの方向が比の値におよぼす影響は極めて大きい. この研究の一部を, (社) 日本家政学会第43回大会において発表した.