目的, 方法は第1報に同じ.本報では, 個人・家族ネットワークへの影響要因について報告する.結果の概要は次のとおりである. 1) ネットワーク利用努力を積極的にしているものは少なく, 義務的な行事への参加・世話の方が重視されている. 2) ネットワーク利用度評価は, 自助に比して互助・公助システムへの評価が低い. 3) ネットワーク日常時利用度スコアへの影響の大きい属性としては, 配偶関係, 年齢, 子との同別居の関係があげられる. 4) ネットワーク日常時利用度スコアへの影響の大きいネットワークスコアとしては, ネットワーク緊急時利用度スコア, ネットワーク利用努力度スコア, ネットワーク利用度評価スコア, 儀礼時交流人数スコアがあげられる. 以上の結果から, ネットワークの活性化を高めるには, ネットワーク利用度評価, ネットワークの利用努力を高めることが必要で, 儀礼的交流も無視できないといえる.ネットワーク利用度評価の低かった互助, 公助システム開発も今後の課題となってくるといえよう.