短時間ボイルしたカリフラワー ( Brassica oleracea var.botrys ) から, DEAEカラムクロマトグラフィーによってレクチンを得た.このレクチンは, 生よりもボイルすることで活性が逆に増大した. 体重20gマウスに腹腔内投与したカリフラワーレクチンは, 成長遅延および, 小腸酵素活性低下を起こした.また, 血漿脂質の減少と, 組織の脂質酸化を招いた. 以上の結果を総合すると, 耐熱性カリフラワーレクチンは, 腹腔内投与した場合, マウス成長を低下させるだけでなく, 小腸酵素活性および, 脂質代謝回転全体も低下させた.つまり, この毒性のメカニズムは, 経口投与した豆レクチンの毒性と類似したものであった.